今日は、中秋の名月、十五夜です。残念ながら、夜空は、所々に切れ間はあるものの、雲が覆っています。
お月様に芋を供えることから、芋名月とも言いますが、お供えを、お団子と勘違いしている方もいるようです。
さて、今年は、今日が、満月ではありません。もう一日必要です。
そして、明日が十六夜(いざよい)となります。
以前にも、ご紹介したことがあったと思いますが、日本では古くから、完璧を求めず、完成しない不完全さに、永遠を感じるという価値観を持っていると聞きました。
この中秋の名月は、満月と一致しない年の方が多いようです。
イスラム世界でも似た考えがあるようです。イスラム世界では、完璧なのは、神のみの御業との考えからなのだそうです。
こんな幅のある考えは、いろいろな場面で必要だと感じます。
自動車の運転をされる方は、おそらく、自動車学校で、ハンドルの遊びの話を聞かれたと思います。
一寸の隙も見せない、がっちりした考えというのも時には大切ですが、時として、窮屈なようにも思いますが如何でしょうか。
虫の音を聴きながら、静かに月を愛でる。そんな風情のある、落ち着いた時を過ごせるよう、来年には期待したいと思います。
むく夢空